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ベイカーフルグレインブライドルレザー

イギリス ベイカー【ベイカー社】

ベイカーフルグレインブライドルレザー

イギリスの老舗タンナー・ベイカー社が伝統的な技法で丁寧に鞣したフルグレインブライドルレザーです。ブライドルとは馬具を意味し、そもそもは馬具用のレザーとしてヨーロッパで生まれました。そのためブライドルレザーはタンニン鞣しされた厚くて丈夫なステアハイドレザー(生後2年以上の牡牛の革)を使用し、さらに蜜ロウ、タロウ、植物性油などのワックスを最終段階で染み込ませて強度と耐久性を上げていることが特筆すべき点です。
ベイカー社のフルグレインブライドルレザーは、皮革産業が盛んな英国でも唯一といわれるオークバーク(オークの樹皮)から抽出したタンニンを使用し、約2000年前の伝統的な技法で1年以上の時間をかけて鞣されています。長い時間をかけて鞣されることで油分を潤沢に含み、強度と耐久性が増した上質な皮革に仕上がります。
ブライドルレザーは革の銀面(表層)を削って加脂、加蝋、染色を施すのが一般的ですが、このフルグレインブライドルレザーは銀面を削りません。革で一番強度のある銀面をそのまま生かした「フルグレイン」仕様は一般的なブライドルレザーと比較してより耐久性が高いのが特徴です。また銀面が削られていないため、自然の風合いを生かした荒々しく無骨で野性味溢れる表情も魅力です。
ベイカー社のフルグレインブライドルレザーは長い時間をかけて内部のあらゆる繊維にしっかりとロウ成分を染み込ませており、実際に表面に触れてみますとヌメっとしたロウの質感を強く感じて頂けます。 使いこむことで、類まれな剛性と豊かな輝きを同時に表現する、ベイカー社ならではの独特なブライドルレザーです。 

ケア方法

革表面のブルームは自然にお使い頂く中で落ちていきますが、衣類などへの移染が気になられる方はご使用前に落とされることをお勧め致します。落とし方はまず馬毛などのブラシで全体に円を描くようにブラッシングしてください。ある程度落ちましたら、仕上げにネル素材などの柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。革表面の白い粉や強い油分が取れ、透明感のある表情となりましたら作業は終了です。
ベイカーフルグレインブライドルレザーは始めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。ご使用頂くなかで革が乾燥してくることがありましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布してください。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意ください。)

推奨ケア用品

コロニル 1909シュプリームクリームデラックス、または プレミアムディアマント 無色(無色の靴用保革クリームでも代用可能です。なるべくロウ分の多いクリームをお選びください)

馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

ご注意点

水濡れについて

水染みが残りやすい素材のため、水分が付着すると顕著に水染みが残り、取り除くことが出来ません。雨天時の屋外など、水濡れの起こりうる環境でのご使用はお控え下さいませ。

また多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。万一濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。

 

防水スプレーについて

使い方によっては染みや色ムラ、曇りなどが発生する可能性がございますので、フルグレインブライドルレザーに対してのご使用はお勧めしておりません。

 

汗について

汗に含まれるアンモニアは艶を消し、状況によっては表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。ブクは修復することが出来ませんので、夏場に長時間ズボンのポケットに入れてのご使用はなるべくお避けください。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、固く絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きしてください。乾拭きを終えてもカサつきや曇りを感じましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等で力を入れず乾拭きをしてください。

 

移染について

フルグレインブライドルレザーは革繊維と色素との結着が弱い為、色移りや色落ちがしやすいレザーです。衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。
また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意ください。また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意ください。

 

コバ染料の移染について

フルグレインブライドルレザーのロンドンカラーやダークステインを用いた製品では、製品の構造上、コバの染料が皮革部分に移染することがございますが、こちらは製品仕様上のものとなりますので予めご了承ください。

 

床面の染料シミについて

一部の製品では床面(革の裏面)をそのまま使用しているパーツがございます。
フルグレインブライドルレザーは染料を使用し染色を行っておりますが、部位により皮革内部の密度が異なるため、この染料が床面まで染み出た状態のものがございます。これらは皮革の特性上避けられないものでございますので、予めご了承ください。

床面の染料シミ

 

糸の熱処理について

弊社製品は縫製の始点と終点の糸が抜けないように熱処理を行いますが、ブライドルレザーなどのワックス成分を含む皮革の場合には、周囲の粉状のワックス(ブルーム)が溶けることで粉状ではなくなり、その部分だけ革本来の色味が見える状態になることがあります。
革自体に影響がある程の熱ではございませんが、ワックスは融点が低いためにこのような跡になり、またブルームの量が多い個体ほどより顕著に現れます。
こちらは製品の仕様上避けられないものではございますが、製品不良といったものではなく、ブルームのある製品には共通の状態でございますのでどうかご安心くださいませ。

糸の熱処理跡

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