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ロイドヴァッシュ

イタリア ロイド社(tannery LLOYD SPA)

ロイドヴァッシュ

イタリア、サンタクローチェは古くから皮革製造が盛んな地域で、現在もこの辺りには皮革を製造するタンナーが所狭しと密集しています。ロイド社(tannery LLOYD SPA)はそのサンタクローチェのスルアルノで1981年に創業したタンナーで、植物性タンニン鞣しの皮革を専門に製造しており、ベルトや革小物、馬具や靴など様々な用途に使用されています。 ロイド社は創業当初から植物由来のタンニンを用いた鞣し方(ベジタブルタンニング)で皮革を製造しています。古来からの伝統的な手法を守りつつ最新の技術も取り入れ、革新と伝統を織り交ぜたスタイルで丁寧に鞣された皮革は、まるで新たな命を与えられたように時間の経過と共に色味や質感の変化を起こします。またロイド社は他の多くの欧州のタンナーと同様に環境への影響に配慮しており、製造工程で生じる廃棄物などによって環境を汚染しないよう100%エコロジーな材料を使用するなど、持続可能性を意識した取り組みにも力を入れています。ロイド社の皮革の特徴として、手作業での染色と天然オイルやワックスを塗り込む作業が挙げられます。使用される天然のワックスは皮革に対して高い耐摩耗性能と引張強度を与える特性があるそうで、この工程を経ることで皮革本来の自然な表情を残しながらも、素材として高い品質を備えた皮革が出来上がります。

 

WILDSWANSが使用するロイドヴァッシュ(lloyd-vache)はロイド社が製造するタンニン鞣しの牛革の1種で、大手メゾンにも供されている高品質の皮革です。バネのような弾力からは繊維密度の緻密さが伺え、またギン面は肌理が細かく、高い強度を誇ります。皮革の自然な風合いは残しながらも表面の汚れや水気が浸透しにくいように仕上げられているため、余り気を遣わずにお使い頂くことが出来ます。(防水の革という訳ではありませんので、摩擦や傷などでギン面が薄くなった箇所からは水分が浸透致します。もし水分が付着してしまった際には速やかに拭き取ることをお奨めしています。)勿論タンニン鞣しの特徴である経年変化もお楽しみ頂けますが、変化の速度は一般的なタンニン鞣しの皮革と比べても非常にゆっくりです。

ケア方法

ロイドヴァッシュは初めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。

ご使用頂くなかで革が乾燥してくることがありましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布してください。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。

(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意ください。)

推奨ケア用品

コロニル 1909シュプリームクリームデラックス (無色の靴用保革クリームでも代用可能です)

馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

ご注意点

水濡れについて

革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。

 

防水スプレーについて

使い方によっては染みや色ムラ、曇りなどが発生する可能性がございます。ご使用法をよくご確認頂き、予め目立たない部分で一度お試し頂いた上でご使用ください。

 

汗について

汗に含まれる塩と酸は革の風合いを著しく損ねる原因となるほか、水分により表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。ブクは修復することが出来ませんので、長時間ズボンのポケットに入れてのご使用はなるべくお避けください。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きしてください。乾拭きを終えてもカサつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等でお磨きください。

 

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