MAINTENANCE

フレンチサドル

フランス シャモン社(Tannerie Chamont)

フレンチサドル

フレンチサドルはフランス南西部のドルドーニュ県内のコミューンの1つ、サン・パルドゥ・ラ・リヴィエールで1903年以創設されたタンナー、シャモン社(Tanneries de Chamont)が製造する植物タンニン鞣しのサドルレザーです。

シャモンの創業当初フランスには60を超える革鞣し工場がありましたが、現在では20ほどに数を減らしており、その中でも植物由来のタンニン鞣しのみを用いて皮革を製造するタンナーは国内にもほとんど残っておらず、ドルドーニュ県内にはこのシャモン1社となっています。

製造する皮革の殆どは馬の鞍(SADDLE)やその他の馬具に使用されるという、純粋なサドルレザーになります。用途が馬具中心のために革小物の素材として出回ることは滅多にありませんが、馬具に使用されることを前提として製造されている素材だけあって優れた耐久性を備え、またマットな表情から段々と艶を帯びてくる経年変化も非常に印象的な皮革です。

ケア方法

フレンチサドルはオイルを十分に含んだ皮革のため、お使い頂いてからしばらくは基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。

ご使用頂くなかで革が乾燥してくることがありましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布してください。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。

(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意ください。)

推奨ケア用品

コロニル 1909シュプリームクリームデラックス (無色の靴用保革クリームでも代用可能です)

馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

ご注意点

水濡れについて

一般的なタンニン鞣しの皮革と比べて水分の影響は受けにくくはあるものの、水濡れによって染みなどが生じる可能性がございますのでご注意ください。革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。

 

防水スプレーについて

使い方によっては染みや色ムラ、曇りなどが発生する可能性がございます。ご使用法をよくご確認頂き、予め目立たない部分で一度お試し頂いた上でご使用ください。

 

汗について

汗に含まれる塩と酸は革の風合いを著しく損ねる原因となるほか、水分により表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。ブクは修復することが出来ませんので、長時間ズボンのポケットに入れてのご使用はなるべくお避けください。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きしてください。乾拭きを終えてもカサつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等でお磨きください。

 

移染について

衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。 また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意ください。また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意ください。

 

矢印 ロード チェック 逆三角形 カート アカウント 検索 クローズ facebook facebook WEAR_ロゴ MAIL MAGAZINE_ロゴ