シェルコードバンのエイジングについてのお話

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今回はスタッフが使用しているシェルコードバン製品のエイジングをご紹介させていただきます。

アメリカ・イリノイ州のタンナー、ホーウィン社の製造するシェルコードバンは、馬の臀部に含まれる高密度の繊維層を削り出して作られる皮革で、オイルがたっぷりと含まれているのが大きな特徴です。 堅牢で張りも強く、また使う程に深い味わいと艶やかな色気を増し、絶妙の味を楽しむことが出来るので、WILDSWANSが使用する皮革の中でも取り分け人気の高い素材です。

ホーウィン社の作るシェルコードバンはいかにもアメリカのタンナーらしい荒々しく武骨な仕上げで、初めから小さな擦れ傷が目立つ皮革ですが、使い込みますと徐々に銀製品のように滑らかな光沢を放つ表情へと変化し、実に艶やかで豊かな表情を見せてくれます。

こちらはスタッフの私物で、No.8ことダークバーガンディのコインケース・TONGUEを約9年使用したものです。コニャック系の色味に見えますが、日常生活で加わる摩擦や紫外線による退色等により、最初の頃の色合いよりもやや明るく変化しました。

フラップを開けると色の変化が良く分かります。

フラップ部分とは対照的に背面はとても色が深くなりました。黒光りする独特の鈍い輝きを放っており、荒々しさの中にも得も言われぬ妖艶な魅力が溢れています。

なお、お使い初めの頃は折り曲げ部分を指で触るとザラ付き(=ザラ)を感じられる場合がありますが、これはコードバン特有とも言える繊維が立っている状態(毛羽立っている状態)で、手の平や指の腹などで気長に撫でていると繊維は徐々に寝てきます。また、繊維を寝かせる方向は、指で触ってみてザラ付きの抵抗が少ない方向へ寝かせるとより早く寝てきます。完全に繊維が寝てしまえば後は柔らかい布で乾拭きすると光沢は上がってきます。

こちらも同じくスタッフの私物で、約2年使用したダークバーガンディのシェルコードバンです。

先程のものよりも使用年数は少ないですが、それでも既に艶のあるエイジングを見せております。

傷も付いておりますが、それがかえってラギッドな雰囲気を盛り上げており、持ち主も結構気に入っていたりします。同じシェルコードバンのバーガンディの色であっても、十人十色のエイジングを見せるところが革製品の面白いところです。

今回ご紹介させていただいておりますどの私物も、特にオイルやクリームは入れておりません。初めからオイルがたっぷりと入った革ですので、普段のお手入れではクリームやオイルの塗布は基本的には必要なく、時々手の平全体で撫でたり、柔らかい布で乾拭きすることをお進めしております。なお革の表面は割と柔らかいので、乾拭きする際は傷が付かないよう柔らかい布で力を入れずにお願いいたします。(←力を入れない方が光沢も上がり易いです。)

ちなみにこちらは冬場特有の現象で、配送時など急激に冷えた際に、革に含まれたオイル成分が凝固して白く見える現象です。もしこのような製品と遭遇してもカビではございませんので、どうぞご安心くださいませ。柔らかい布で拭き取りますと簡単に落ちますし、常温でのご使用を続けていただければ現れることは稀です。

さて、こちらもスタッフの私物で、約2年半使用したシェルコードバンのバーガンディの2つ折り財布・WINGSです。

革も随分と馴染み、重厚な中にもしなやかさが出て、より使いやすくなってくる印象です。コードバンはただ堅牢なだけでなく、どこか柔和な表情のエイジングを見せるところも大きな魅力です。

なおシェルコードバンは最初に薄く光沢のあるワックスが塗られており、使用後にそれらが一旦落ちてから自然なツヤが上がって参ります。防水スプレーはこれら表面の光沢や風合いを損ねる可能性がありますので、極力お控え下さいますようお願いいたします。なるべく雨や水滴、汗等の水気は避けていただき、もし付いてしまった場合は直ちに拭き取っていただくようお願いいたします。

お使いいただく方の「ご使用頻度」「ご使用方法」「ご使用環境」等、ライフスタイルによって対処は異なりますが、直営店のC.O.U.各店とWILDSWANS Online Shopでは、エイジングサポートとして可能な限りメンテナンスさせていただきますので、もし気になる方はお気軽にお持ちくださいませ。

またC.O.U.各店ではエイジング見本も展示しておりますので、是非お気軽にお手に取ってご覧くださいませ。

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