C.O.U.京都店7周年記念についてのお話　その1

まだまだ暑い日が続いておりますが、来月9月1日、C.O.U.京都店は7周年を迎えようとしております。

WILDSWANS（ワイルドスワンズ）の直営店であるC.O.U.京都店は、お陰様で来月9月1日を持ちまして7周年を迎えようとしております。ここ京都の地に根を下ろし、何とかここまで歩んでこれたのは、ひとえに全国の皆様のお蔭と深く感謝しております。この場をお借りしまして厚く御礼を申し上げます。

より一層皆様に喜んでいただけるお店作りをしていく所存ですので、これからもどうぞ変らぬご愛顧のほどお願い申し上げます。

そして今年もまた、皆様への感謝の気持ちを込めまして、様々な素材で製作したWILDSWANSの記念アイテムの数々をご用意させていただきます。これらのアイテムは8月24日（土）より発売開始する予定ですので、現在アトリエでは全力で製作に取り組んでおります。詳細につきましては明日よりこちらのブログにて順番にご案内をさせていただきますが、本日はこれに先駆けて、この度特別に製作される各シリーズを簡単にご紹介させていただきます。

（※なお誠に申し訳ございませんが、最終的に販売出来る数量が確定しておりませんので、今回ご紹介致しました何れのアイテムにおきましても、発売日前のお取り置き及び販売はお承り致しかねますこと、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。）

【C.O.U.京都店7周年記念・墨染めヒポポタマスシリーズ】　（墨染め×ブラック）

数あるエキゾチックレザーの中でも特に希少性の高いヒポポタマス（カバ革）に、更に珍しい「墨染め」と呼ばれる染色を施したシリーズです。濃淡のある幽玄な色合いと、ベルベットのようなふかふかしたソフトな手触りからは想像も付かないほどの強靭な耐久性を誇る、非常にユニークな皮革です。

内側に使用しているのはベルギーのタンナー、マシュア社（Tannery Masure）の堅牢な皮革、サドルプルアップで、硬質な革の質感と組み合わせることで、どっしりとした重厚な佇まいのラインナップとなりました。希少な皮革故に型数は少ないですが、外側と内側とのコントラストが美しい、開ける度に質感の違いが楽しめる製品群です。

【C.O.U.京都店7周年記念・シャークシリーズ】　（カラー：ブラック、ネイビー、チョコ）

海洋生物の革の中でもとりわけ高い強度を誇るシャーク（サメ革）を用いたシリーズです。繊維密度が高く表情豊かなシャークの革と、アメリカの名門タンナー・ウィケット＆クレイグ社（Wicket&Craig）が誇る傑作ブライドルレザー、イングリッシュブライドルを組み合わせた異色のシリーズです。

凹凸のある網目状のシボを持つ海外産のシャークはごわごわと硬質な質感のものが多いですが、こちらのシャークは見た目よりもぐっとソフトな質感に仕上がっており、手触りの良さも特筆すべき点です。長くお使いいただくと光沢が上がってくる豊かなエイジングもまた魅力です。そして内側で使用されている、しっとりとしたイングリッシュブライドルの手触りも見逃せません。

【C.O.U.京都店7周年記念・ゴートシリーズ】　（ブラック、チョコ）

イタリア、ボナウド社が製作する上質な高級ゴート（山羊革）を贅沢に使用したシリーズです。耐久性の高いゴートを外装に用い、内装には型押し加工を施したサドルプルアップを使用しています。

細やかなシボが入ったシックな表情のゴートを表側に、ドレス感の漂う型押しサドルプルアップを内側に配した堅牢なコンビネーションは重厚かつ上品な印象で、控え目ながらも強い存在感を放つシリーズとなりました。ビジネス・カジュアル、シーンを問わずお使いいただける、スタイリッシュで大人向けのラインナップです。

【C.O.U.京都店7周年記念・ミネルバボックスシリーズ】　（コニャック、タバコ、オルテンシア）

イタリアの名門タンナー、バダラッシーカルロ社（Badalassi Carlo Srl）の革を使用したシリーズです。今回はこのタンナーを代表する銘革・ミネルバボックスを用い、人気の高いミニショルダーバッグ・POSTINOを製作しました。使い勝手の良さとタンニン鞣し革による味わい深さが大きな魅力です。

定番品ではイタリアの皮革・モンパルナスを使用しており、クローム革ならではの端正な美しさがありますが、こちらのミネルバボックスのバージョンでは柔らかな温もりを感じさせ、特別生産品ならではの異なる魅力が開花しました。シルバー色の金具との組み合わせにより、カジュアルでありながらもすっきりとした上品さが漂うシリーズとなりました。