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【#0215】べルト・ROAD(ロード)について 2

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※こちらは2010年01月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 金属加工技術・木目金に付いてのご説明です。

 

 

 ROADに使われているSUMAN DHAKHWAのバックルはメインの素材が銀と銅ですので、当然エイジングもします。このバックルに限らず、銀製品が使い込んだ時に醸し出す鈍い光沢とくすんだ風合いは大変魅力的なものがあり、革製品のそれと通じるものを感じます。

 今回のバックルは銀だけでは無くマーブル模様のように銅が混ざることで、更に複雑で味わい深い経年変化を楽しむことが出来るのが特徴です。

 独特の風合いを持つ木目金ですが、現存する最古の木目金作品は天才金工師と言われた正阿弥伝兵衛(しょうあみでんべい)作の小柄(こずか)と言われていて、こちらは秋田県の指定文化財にもなっています。

 (「阿弥」とは文化や芸術面で優れた才能を発揮し、そのジャンルの発展にも貢献した人に対する名称で、猿楽・能の観阿弥、世阿弥や、刀剣の磨研・淨拭・鑑定の本阿弥などが有名ですが、「正阿弥」とは刀の鍔(つば)を手掛ける鍔工(つばこう)の一派のことを指します。と言っても作るのは鍔だけでは無く、刀装具全体に携わります。小柄も小刀になります。)

 秋田藩主に仕えていた正阿弥伝兵衛を有名にしたのが、今まで誰も作ることが出来なかった金をメイン素材とした「金杢目金(きんもくめがね)」と呼ばれる金属加工技法による作品でした。それは金、銀、胴、赤胴などの異なる金属の板を幾重にも重ねて鍛接を行い、最終的に1つの金属の塊や板にするという大変高度な技術です。

 

 

 上の写真は簡易的なパーツサンプルで、金ではなく銀と銅の板をミルフィーユの様に重ねたものです。

 金、銀、胴は溶けて融合する温度がそれぞれ異なる為、それぞれの良さを殺さずに一体化させるのはとても困難で、特殊な技術が必要とされます。正阿弥伝兵衛がどのようにして作ったのかは謎が多く、文献も残っていないそうです。

 

 

 先程の金属層の塊を単純にドリルなどで削ると、この様に金属の層が見えます。

 何層にも重なったこの地金をハンマーで叩いて延ばしていくと、自然な歪みのある模様が出ますが、ハンマーで叩いたりローラーで延ばしたりすると地金が硬くなるので、その度に焼いて熱を加えて柔らかくし、また叩きます。気の遠くなるようなこの作業を繰り返し行います。

 

 

 叩いて延ばして板状にするとこのような「杢目」が現れます。ザックリとした簡単な説明なので申し訳ありませんが、本当はとても大変な作業です。これで使用する素材が出来上がっただけですので、ここから更に作品を製作することになりますから、本当に気が遠くなります・・・。

 

 

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