【#0011】SADDLE PULL UP(サドルプルアップ)について 1

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※こちらは2009年1月に更新されたアーカイブ記事です。

記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

ベルギーが生んだ傑作革、サドルプルアップ についてのご説明です。

 

今回はお店で扱っている革について書こうと思っています。1回目はWILDSWANSの革小物等で使用しているベルギー産のサドルプルアップについて書きたいと思います。

 

ベルギーはヨーロッパの中でも古くからの農業国であり、畜産文化・皮革文化の歴史も長い国ですので、鞣しに関しても長い歴史と伝統に育まれた技術を持っています。  

ドイツやフランスが得意とする、薬品を用いたクローム鞣しと相反して、公害の少ない植物性のタンニン(シブ)を用いて革を鞣し、革本来の表情を活かしていくのも、ベルギーの伝統的な鞣しの特徴です。  

 

WILDSWANSの革小物では、ベルギーの名門タンナーであるマシュア社(Tannery Masure)の、サドルプルアップと呼ばれる革を定番として使用しています。  

マシュア社は1873年に創業したベジタブルタンニン鞣しを得意とするタンナーです。マシュア社のホームページを開くと 「135years of vegetable tannage」と、誇らしげに書いてあります。「シブ革一筋135年!」といったところでしょうか。  

 

その姿勢が非常に格好いいですね。  

 

 

ベジタブルタンニングとは、天然の植物性溶剤(樹皮・樹木の皮等)を用いて鞣す方法で、所謂「渋み」の成分を利用する方法です。マシュア社では様々な種類の植物性溶剤を使用するようですが、ミモザやチェストナット等の混合エキスを使用するそうです。  (タンニンで鞣された革は土へ帰るので、公害が少ないと言われています。)  

 

 

そのマシュア社のサドルプルアップという革ですが、これがまた大変堅牢な革で、厚みも相当あります。サドルとは馬の鞍を指し、元々は馬具等を作る時に使用されていた為、この名前が付いたと思われます。  

 

馬具といえばイギリスの代表的な革で、蝋を染み込ませた革・ブライドルが有名ですが、サドルプルアップは蝋を染み込ませる必要が無いのでは、と思わせるほど、タフで色気のある革だと思います。  

 

この革は堅牢度・耐久性に非常に優れていて、尚且つ通常の皮革よりもオイルを沢山染み込ませてあります。普通はオイルを沢山染み込ませると、柔らかくなるものですが、サドルプルアップのユニークなところは逆に硬いという点です。  

 

お店には革の見本が置いてありますが、本当にカチカチで板のようです。

 

(オイルが沢山染み込ませてあり、尚且つ硬いというのは、余程よく鞣されていないと出来ないと言われています。このような革は他ではまず見たことが無いので、マシュアの技術と伝統には本当に脱帽です。)

 

 次回、またサドルプルアップの続きです。

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