ご自宅で出来るメンテナンスについてのお話

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WILDSWANSの直営店店頭等で行っております製品お手入れサービス・エイジングサポート。革製品はご使用環境やお使いいただくお客様のライフスタイルによって実に様々なエイジングの様相を見せますので、店頭でお手入れさせていただいておりますと、毎日が新たな出会いと言っても過言ではありません。

しかしながら現在は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、オンラインショップ以外の直営店は全て臨時休業しており、また殆どのお客様が外出の自粛をされているかと思いますので、店頭で製品をお手入れさせていただく機会はすっかりと無くなりました。

そこで今回はご自宅で出来る製品のお手入れ方法として店頭で行っている内容を簡略化して下にまとめてみましたので、製品をより長持ちさせるためにも、是非この機会にご自宅でリラックスしながらお試しいただければと思います。またC.O.U.のインスタグラムでは連日、簡単ではございますが動画でもご紹介させて頂いておりますので、どうぞ併せてご覧くださいませ。

なお今回はサドルプルアップの製品を前提としてベーシックな方法をご案内させていただきますので、エキゾチックレザーや他の革種につきましては少し作業内容や使用道具等も異なります。ご容赦くださいませ。

 

それではまずサドルプルアップの革小物を例にご紹介させていただきます。

お手入れに必要なものは基本的に馬毛ブラシと柔らかい布です。その他もしお持ちであれば、革用クリーナー、羊毛グローブや山羊毛ブラシ、革用クリーム等がございますと更に良いです。その他にも良さそうな道具等あれば適宜ご紹介させていただきます。

 

さて、折角の機会ですのでお財布に収納している中身を一度全て出し、細かいところまでお手入れしていきたいと思います。

 

中身を出しましたら、改めてお財布全体を観察します。

ステッチのほつれやコバの割れ、またホックのゆるみ等が無いかもチェックします。ステッチのほつれ等の壊れている箇所があれば、有償にはなりますがお修理も承っております。もしお気になる部分等ございましたら一度お問合せくださいませ。

 

お財布に壊れている箇所が無ければ、いよいよお手入れ開始です。

最初はお財布に付着している汚れを落としたり掻き出すため、ややしっかりと外側も内側もブラッシングしていきます。特にマチ部分などは埃や汚れが溜まりやすい部分ですので、入念に行います。この時のブラシは馬毛ブラシのような硬さのあるものの方が使いやすいと思います。

 

どうしても埃や汚れが取りにくい箇所は指に柔らかい布を巻き付けて、擦り落とすようにすると取りやすいです。

尚、古い油脂や汚れ、汗等がブラシや布で落ちない場合は、直営店では革用のクリーナーを使うこともございます。液状タイプやムース状タイプなど様々な種類がありますが、ご自身でお使いになる際は決して付け過ぎないようにお願いいたします。また、革種やご使用状況、お色や汚れ具合によってはクリーナーが使えない場合もございますので、どうぞご注意くださいませ。特にナチュラルやキャメル等の明るい色では新品時ほどシミになったり、色落ちする可能性がございます。もしお使いになる場合はご使用年数が長い製品の目立たない場所で、一度お試しになってからご使用くださいませ。

 

カード段の中なども意外とゴミが溜まりやすいので、同じようにしていただくと汚れが落としやすいです。また、カメラレンズのお手入れなどにも使用するブロワーがありますと、指が届かない細かい場所の埃を吹き飛ばすことが出来ます。

 

続いて革の表面のブラッシングです。

お財布にブラシを押し付けないように、今度は力を入れずに優しく優しく行っていきます。スピードはシャカシャカとスピーディーかつ全体的に行います。この際に円を描くように万遍なく行うと良いです。この時に使用するブラシは馬毛ブラシでも構いませんが、より毛質の柔らかい山羊毛ブラシがありますと、より効果的にブラッシングを行えます。

 

最後は乾拭きです。

柔らかい布(お持ちの方は羊毛グローブや山羊毛ブラシ)を用いて優しく行います。最初はお財布に軽く手を添えるだけくらいの気持ちで行い、そこから徐々に力を抜いて乾拭きを行います。ブラッシング同様に円を描くように行いますと、均等に仕上がります。

 

「クリームは塗らないの?」と思われるかもしれませんが、基本的にクリームは潤いが足りなくなった時にのみ塗布するようにします。また、汗で曇っていたり、汚れが沢山付着していたりする場合は、そのままクリームを塗布致しますと汚れや曇りをクリームで上からコーティングしてしまうことになりますので、もしクリームを塗布する際は、人間の肌のお手入れと同じように、必ずクレンジング=汚れを落としてから行います。

 

潤いが足りず革が乾燥しているときのクリームの塗布は、ほんの少しずつ行うという事を基本にします。

クリームの量のイメージはコインケースのTONGUEであれば米粒1粒分もあれば全体に塗布できます。大型の長財布であるWAVEであれば、外側と内側を合わせて米粒34粒分くらいでしょうか。

 

アイテムに合わせたクリーム量を、布の上で一旦馴染ませてからお財布全体にしっかりと薄く伸ばしていきます。

 

クリームを塗った後は少し放置して乾かしてから馬毛ブラシで入念にブラッシングを行います。

この作業を行わないとお財布にクリームが残り過ぎて汚れや曇りの原因となりますので、綺麗に仕上げるためのひと手間と言えます。その後、柔らかい布や羊毛グローブ、山羊毛ブラシ等で丁寧に乾拭きします。こちらも円を描くように均等に行い、徐々に力を抜いて乾拭きを行えば終了です。

 

続きましてサドルプルアップ製のバッグのお手入れです。

こちらもお手入れに必要なものは基本的に馬毛ブラシと柔らかい布で、その他もしお持ちであれば、革用クリーナー、羊毛グローブや山羊毛ブラシ、革用クリーム、防水スプレー等がございますと更に良いです。手順としましても基本的にはお財布と同じですので、まずは中身の荷物を全て取り出します。

 

お財布のメンテナンスと同じく、汚れを掻き出すイメージで外側のブラッシングを行います。大きいアイテムでも丁寧に全体に行います。

 

この際にハンドルの根元等の少し死角になっている個所は意外と汚れが溜まりやすいので、この辺りも見落とさないようにブラッシングしていきます。

 

次に鞄の中を綺麗にします。

WILDSWANSのバッグは、アイテムによっては内側の布地を引っ張り出すことが出来ますので、隅々まで綺麗にする為なるべく布地全部を外へ出します。

 

全て引っ張り出しましたら、こちらも汚れを掻き出すイメージで丹念にブラッシングします。

 

角などに溜まった取りにくい埃はガムテープの粘着面でぺたぺたすると楽に落とせます。また、掃除機で吸い取っても早いかと思います。尚、生地を外側に引っ張り出せない構造のバッグでも、ブラッシングとガムテープを用いれば結構埃や汚れを落とすことが出来ます。

 

クリームの塗布に関しては、鞄もお財布同様で、基本的には乾燥を感じられた時にのみ塗布するようにします。繰り返しになりますが、もしクリームを塗布する場合は、必ず古いクリームや埃、汚れを落としてから行います。

鞄の場合、地面に直接置くこともあると思いますので、底部分などが擦れて乾燥していないか確認をします。クリームを塗った後は少し乾かしてからブラッシングを入念に行い、柔らかい布やレザーグローブで優しく乾拭きします。

 

防水スプレーに関しましては、基本的にお手入れが全て終了し、表面が奇麗になった状態でお好みで行います。今回はコロニルのウォーターストップを用います。

 

防水スプレーを噴霧される際は必ず換気の良い場所で、鞄から20㎝程離した状態で万遍なく塗布します。

誤って防水スプレーを吸い込むことで肺に膜が張ってしまい、呼吸困難になる事故もございますので、換気や適正距離、風向きには十分お気を付けくださいませ。

尚、革の種類によってはシミになってしまう場合もございますので、初めてスプレーされる場合は鞄の底や内部のロゴマークの革パッチ等、目立たない場所で試してみることをお進めします。

 

スプレー噴霧前はブラッシング等で必ず汚れを落とし、スプレー噴霧後も全体的にしっかりと乾拭きやブラッシングを行います。

この際にクリームの塗布同様スプレー液が一部分に溜まらないように、クリームを塗布した後と同じくらい丁寧に行います。

 

簡単ではございますが、以上がご自宅で出来る革製品のメンテナンスのご紹介です。

靴のお手入れもそうですが没頭するほど無心になれますし、製品がピカピカになると心も晴れやかにリフレッシュされますので、ご興味をお持ちのお客様は是非この機会にお試し下さいませ。

尚、C.O.U.銀座店C.O.U.京都店WILDSWANS support & galleryで行っております上記メンテナンスサービスは、臨時休業期間が明けましたら必ず再開いたしますので、その際は是非ご利用くださいませ。

お待ちしております。

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