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【#0185】SLICKER(スリッカー)のご使用方法について 2

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※こちらは2009年11月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 コバ専用の補修道具についてのご説明その2です。

 

 

 お財布やケース等、WILDSWANSの革小物における特徴的なコバ(革の断面部分)は、車で言うところのバンパーにあたります。

 革製品は内容物を、守る・運ぶ・保管する為のツールですので、、「傷む前のケア」として堅牢な作りにし、可能な限り修復出来るような手法をとっています。長くお使いいただいていると、当然バンパーは凹んだり傷が付いたりするものですが、SLICKERはそれを補修する為の道具です。

 

 

 長く使っていると上の写真のような状態になりますが、SLICKERをかける際は、まずコバがひび割れていないか確認します。コバは1枚の革のように見えますが、革を何層にも重ね合わせて丸く面取りをしてありますので、お使い方次第で稀に層が剥がれ、コバが割れることがあります。

 その場合はSLICKERをかけずにお店にお持ち下さい。

 

 

 また、前回も書きましたが、お使い初めのまだ新しい頃はSLICKERのご使用はお控え下さい。

 既に磨いてありますので、かえってツヤが無くなったり、くすんだ風合いになってしまいます。
 (それ程ひどくは無いけれど、少しだけ手入れをしたいという方もいらっしゃると思いますので、そのような場合のケアは次回にご説明したいと思います。)

 さてSLICKERのご使用方法ですが、まずコバに付いた汚れや付着物を取り除いた後、補修する部分にSLICKER側面の窪みを当てます。

 

 

 上の写真のように素早くスライドさせて、SLICKER側面の窪みを利用して磨きます。力の入れ具合ですが、凹みや傷が深かったら圧力をかけるように強めに力を入れて、浅かったら程々の力の入れ具合で構いません。この時SLICKERはコバに対して垂直に向けておきます。

 

 

 コバの様子を見ながら何回か繰り返しますが、やり過ぎは良くありませんので傷や凹みが目立たなくなってきたら一旦止めてコバを確認します。(触ってみると、摩擦によりコバは熱を持って温かくなっている筈です。)

 圧力により凹みは平らに均される他、コバ部分の革の繊維は密になり、引き締まっている、という具合です。(作業はこれで終わりではありませんので、次回に続きます。)

 ご注意していただきたい点としてSLICKERはWILDSWANSの革小物には有効ですが、他のメーカーさんの顔料仕上げのコバにはダメージを与えてしまいますので、ご使用は避けて下さい。顔料仕上げのコバに施してもツヤは上がりません。むしろツヤは消える筈です。また乗っかっていた顔料が剥がれる可能性もあります。

 あくまでもWILDSWANSの革小物にのみ有効な道具です。

 

 

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