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【#0222】鉛筆・PERFECT PENCIL(パーフェクトペンシル)について 2

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※こちらは2010年1月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 

ファーバー・カステルのPERFECT PENCIL(パーフェクトペンシル)についてのご説明、その2です。

 

 

4代目当主のローター・フォン・ファーバーの時代になると、1840年に世界初のブランド鉛筆の販売が始まります。1851年には6角形デザインの鉛筆が初めて発表され、その長さ・太さ・硬度が世界的基準となり、現代の全ての鉛筆の礎を作ったのがファーバー・カステルと言われています。

 

1905年には世界で最も有名な鉛筆である「カステル9000番」(上の写真の1番手前)を発表し、今でも世界中で愛され続けています。美大生なら青いステッドラーか、小豆色の三菱ユニか、グリーンのファーバー・カステルの何れかを必ず使う、と言われる程ポピュラーな存在です。

 

ポピュラーなカステル9000番の場合、鉛筆を長時間握っているとグリーンの顔料が落ちてきて指先が緑色になってしまうこともあるのですが、このPERFECT PENCILの場合、パーフェクトと言われるだけあって、従来の鉛筆とは仕様が大きく異なります。

 

 

軸に目をやるとストライプの溝がとても格好良くシャープな印象的ですが、一般的な鉛筆よりも実は1ミリくらい太く、握り易くなっています。

 

また、軸全体が蜂の巣から採取された天然のワックス(蜜蝋)で何層にもコーティングされていますので、手に優しく、勿論色落ち等はまずありません。削られる運命にある消耗品であるにもかかわらず、手間が掛けられた何とも贅沢な塗装と言えます。

握ってみるとストライプの溝と相まってしっとりと握り心地の良い軸で、とても軽やかで柔らかい印象を受けます。

 

黒い軸以外にも本当はブラウンの軸もあるのですが、ブラウンの軸とは違い黒い軸の方は鉛筆を削っても中まで黒いのが特徴です。この中まで黒いと言うのがとても格好良く、キャップ等の金属部分の銀色とのコンビネーションにより、全体的にソリッドな格好良さがあります。

 

 

一般的な鉛筆の場合、硬度は9Hから10Bまで様々な硬さが存在しますが、PERFECT PENCILの芯の硬度は「B」になります。

 

硬過ぎず柔らか過ぎず、最も汎用的な硬さと言えますが、一般的な「B」と比べるとやや硬く感じるので、受ける印象としては「HB」に近いかも知れません。

 

 

軸の後部には消しゴムが内蔵されていますが、この消しゴムさえ保護するカバーキャップが付けられています。

 

このカバーキャップはネジ式になっていて簡単には外れないようになっているのですが、このネジ部分も含めて金属パーツの全てが精巧に作られているので、必要も無いのについ感触の良さを確認する為、何度も外したり閉めたくなります。

 

それくらい良く出来ています。

 

 

消しゴムは付け替えられる仕様になっていますが、パーツだけで購入すると消しゴムが4個で1680円で、カバーキャップに至ってはプラチナコーティングで1個6300円(!)、スターリングシルバーで1個14700円(!!)です・・・。

 

この突き放しぶり、気軽さゼロなところが「大人の鉛筆」と言われる所以ですが、実際に良く出来ています。

 

続きます。

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