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【#0077】GALUCHAT(ガルーシャ)について 3

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※こちらは2009年05月に更新されたアーカイブ記事です。 記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 ガルーシャの革は使っていくとどのようになるのか、経年変化についてのご説明です。  

 

 

 WILDSWANSで使用しているガルーシャは、表面がエナメルのような光沢を持っていますが、これはコーティングしている訳ではなく、研磨したカルシウム部分が光っているためです。

 ゴツゴツ・ザラザラしたガルーシャを使用した革製品は、表面に顔料を乗せることが多いのですが、WILDSWANSで使用しているガルーシャはカルシウム部分を研ぎ出し、ツルツルにしてはありますが、素の仕上げに近いです。従ってエイジングもします。

 エイジングといっても、一般的な牛革よりもかなり長い時間を必要としますし、風合いの上がり方も牛革のそれとは異なります。表面の軟骨部分の面積が大きいのと硬いので傷はつきにくいです。

 それだけ丈夫だとも言えますが、軟骨部分は変化しにくいのでエイジングに殆ど気付かないかも知れません。ただ本当に長い間使っていると、表面は渋くくすんだような風合いになります。

 革の繊維の経年変化というよりも、軟骨の経年変化といった方が良いかも知れませんが、いずれにせよ本当に何年もかかります。

 

 

 オイルを含ませるなどのお手入れは全く必要ありません。顔料でコーティングしているものは別ですが、先述の通り素の仕上げに近いので、水濡れは避けた方が良いでしょう。  

 革全般について言えることですが、やはりカビの原因になりやすいので、水に濡れた場合はその場で拭き取った方が良いです。  

 

 牛革とは異なる発色の良さ、とても神秘的な模様とキラキラした輝きは、ガルーシャ特有のものです。それに加えて最も特徴的なのが、何といってもその強度です。  

 刀剣や武具等の装飾に使用されてきた歴史や、1000年も前のものがいまだに残っている位ですから半端ではありません。(WILDSWANSの革小物でガルーシャを使用する理由も、この耐久性によるところが大きいです。)  

 ただ、1000年使える訳ではありません。念の為に。  

 ガルーシャは本当に神秘的で不思議な革です。 

 

 

それでは。

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