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【#0113】エイジングの妙 3

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※こちらは2009年7月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 

クロコダイルもまた変わっていきます。  

 

どうなるのか非常に楽しみです。  

 

C.O.U.ではベルギーのサドルプルアップ、イタリアのブッテーロ、同じくイタリアのミネルバリスシオと、ヨーロッパの革を中心に使っていますが、これらの革は全て、傷も付けばエイジングもする革です。  

持ち主と共に年を重ねて行く革ですので、製品として完成はしていても、その後は持ち主の方と共に第二の人生を歩んで行きます。革製品における第二の人生では持ち主の方のパーソナリテイーが大きく反映されますから、思い出やら失敗やらが記録として必ず残るところが面白かったりします。  

良い年の取り方をしたいものだと誰もが思うものですが、そうそう上手くはいかないものですので、多少の傷が付いてもどうか悲観なさらずにそのままお使いいただければと思います。刻んだ年輪はとても「いい顔」になる筈です。  

下の写真はサライ商事の浅田常務の私物をお借りしたものです。この佇まいもまた貫禄がありますね。

 

勿論経年変化を嫌う方の為に、ドイツのシュリンクカーフや フランスのチェルケスなどエイジングしにくい革も取り扱っていますが、こればかりは優劣が付けられず、お好みとしか言いようがありません。  

(傷も付き、汚れ易い天然無垢の一枚板のテーブルを良しとするか、傷が付きにくく、汚れにも強い近代的なテーブルを良しとするかに似ているような気がします。)ただ、どちらの革であっても革を楽しむという点では共通していますから、革の何を楽しまれるかが違うだけなのだと思います。革の魅力と言うのは実に奥が深いものです。  

最近、Oさんの新しいパートナーとなった長財布のBLISTER(S)。この後どんな年輪を刻んでいくのか非常に楽しみです。

 

クロコダイルもまた長きに渡って経年変化を楽しめる革ですので、このお財布にもきっと様々な物語が刻まれることになるでしょう。果たして何年第二の人生を歩むのか興味深いところでもあるので、時々見せていただきたいと思っています。  

(Oさんに限らず色々な方のも見たいと思っていますので、メンテナンスも兼ねていかがでしょうか。)  

この新しいお財布には、再び長い年月をかけてOさんの年輪が刻まれていくのと同時に、作り手の年輪も新たに刻まれていきます。これから10年位先に「昔はこういうのを作ったな~」と、作り手同士で言い合ってるかも知れません。  

「生きてきた形跡」というのは使う側と作る側の両方に記録として残るものなのだと、しみじみ思いました。  

1つの革小物でも、ストーリーというのは人それぞれにあるものなのですね。  

(Oさん、浅田常務、資料提供ありがとうございました。)

 

 

それでは。

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