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【#0239】革製品の保護・保管について 10

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※こちらは2010年2月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 

最後に防水スプレーについてです。

 

鞄を保管せずにそのままご使用する場合は、ここまでの掃除で基本的には大丈夫なのですが、更に鞄を大事に長くお使いいただく為に防水スプレーに付いて書きたいと思います。

 

前にも書きましたが「なるべく濡らさない(濡れたらすぐ拭き取る)」「なるべく汚さない(汚れたらすぐ汚れを落とす)」、で本来は充分なのですが、それでも生活上そうもいかない方には防水スプレーのご使用は効果的です。

 

 

防水スプレーは雨などの水滴もガードしてくれますが、細かい汚れからも守ってくれますのでカビ対策にはとても有効で、汚れも確実に付きにくくなります。

ただ、どんな防水スプレーも完全ではありませんからスプレーしておけば絶対大丈夫という訳ではありません。

 

また新品の状態にスプレーをするのは鞄を長持ちさせる為にはとても有効ですが、C.O.U.で販売している植物性タンニンで鞣された①スムースの革、②シボ革、④型押しを施した革の、エイジングのスピードは保護する分若干遅くなります。

これはお好みですが、汚れや水膨れなどの風合いの低下を避けて、なるべく鞄を綺麗に保ちたい方にはお勧めです。

 

防水スプレーには大別すると2種類あり、「シリコン系」「フッ素系」に分かれます。シリコン系はスプレーをすると表面に薄い幕を張ります。薄い膜は鞄の通気性が悪くなり、革は呼吸しにくくなりますが短期間での防水性の効力は高いです。

 

フッ素系は幕は張らずに革の内部に浸透して革繊維の1つ1つをコーティングするイメージですので、通気性や柔軟性は保たれたまま長時間の効果が得られます。

 

どちらにも共通して言えるのは、効果はいずれ消えますので梅雨時などの雨の多い季節は、シーズン中に何回かのスプレー掛けが必要となります。

 

市販されている防水スプレーは多種多様でとにかく色々なものがありますが、ここではフッ素系のスプレー(ドイツのコロニルと国産のコロンブス等)でお話します。

 

 

スプレーを噴射する際は必ず屋外で、風上からのご使用をお勧めします。大半のスプレーは引火性であることと、何らかの強い匂いが付いていること、吸い込むと有害な他に飲食物や食品等に噴霧がかからないようにする為です。

 

ご注意する点としてはスプレーに書いてある適正距離を常に保って、全体にムラ無く均一に吹きかけます。至近距離から噴射をすると染みになりやすいので、必ず適正距離を保ちます。

 

ご使用の鞄の色によっては、噴射直後は湿って一時的に色が深くなりますが、暫く放置しておくと色は元通りになります。

ただ、至近距離からのスプレーや一点に集中し過ぎた箇所へのスプレーは色が元に戻らなくなる可能性もあります。鞄全体にスプレーする前に、必ず目立たない箇所で一度お試し下さい。

 

全体にスプレーし終わったら馴染むまで暫く放置します。革の色も元の通りになったら、乾いたら柔らかい布で乾拭きするのがポイントです。乾拭きするのとしないのとでは効果が結構変わります。(③の起毛させた革の場合は乾拭きの代わりにブラッシングをします。)

 

また起毛した革や、植物性タンニンで鞣された染料仕上げの革は浸透性が良く、乾くまである程度時間がかかりますから、少し長く放置します。

 

先述の通り防水スプレーは完全でも万能でもありませんから、ある程度のブロック効果はあっても過信は禁物です。例えスプレーをしたとしても、水滴が革の表面に付いていて放置すれば染み込む場合もありますので、付いた水滴は必ず拭き取りましょう。

 

 

防水スプレーの他にクリームやオイルの塗布という方法も有りますが、防水・防汚という効果を考えると、オイルやクリームよりもスプレーの方をお勧めします。

 

オイルやクリームは「防水・防汚」効果よりも革への栄養や潤いを与える要素の方が強いので、革との相性は細分化されます。蝋が多めのワックスなどは場合によっては革が硬くなる可能性もありますし、オイルなども場合によっては革を柔らかくしたり色を深くするのを促進したりしますので、特性や使用目的がとても重要となります。(いずれ書きたいと思います。)

 

ここまで長々と書いてきましたが、どんな事でも絶対はありませんし、どの作業もやり過ぎは良くありませんので何事も程々で良いかと思います。(後は時々気にかける気持ちでしょうか。)

 

革の鞄をご使用する方々はご使用方法も目的も全て異なるかと思いますが、少しでも何かのお役に立てればと思います。

 

 

それでは。

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