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ミニ財布・CASA(カーサ)についてのお話

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WILDSWANSではPALMやkf-003をはじめとした、ミニ財布を以前から展開していますが、ついに待望の新アイテムが加わります。

 

〇ミニ財布・フルグレインブライドルCASA(カーサ)・・・52,800円(税込)

カラー:ブラック、ダークステイン、ロンドンカラー

 

まずはCASAで使用するメイン素材をご紹介させて頂きます。今回、CASAではWILDSWANSでお馴染みのベイカー社のフルグレインブライドルレザーを使用します。ベイカー社は、2000年前の鞣し方法を効率が優先される現代においても頑なに守り続けるイギリスの老舗タンナーです。良質で肉厚な原皮を1年という長期間にわたりじっくりと鞣します。フルグレインブライドルレザーの名前の由来にもなっているように、強度が一番強いとされる、皮革表面の「ギン面」を削らずに仕上げます。皮革表面には生体時から残るシワや血筋、キズなどが所々に見られますが、野生が溢れる姿は逞しく、実際の皮革としてもかなり高い強度を誇ります。また、使用することで現れる美しく強い光沢は、良質なタンニン鞣し革であるフルグレインブライドルレザーならではのエイジングです。ここからは改めてフルグレインブライドルレザーのエイジングをご紹介させて頂きます。

 

ブラックは、透明感の高い鋭い光沢が特徴です。画像右のエイジングサンプルは、約3年使用のフルグレインブライドルPALM/ブラックです。

 

展開カラーの中で中間色にあたるダークステインは、光沢と併せて色味の変化もお楽しみ頂けます。画像右のエイジングサンプルは、約2年使用のフルグレインブライドルPALM/ダークステインです。

 

明るい色味のロンドンカラーは、変化の度合いが大きく、とことんエイジングを追求したい方にはおすすめのカラーです。画像右のエイジングサンプルは、約2年使用のフルグレインブライドルWAVE/ロンドンカラーです。

 

フルグレインブライドルレザーは、皮革表面のブルーム(ロウ分)が醸し出す、使用前のスモーキーな表情から、使用後は艶を湛えた美しい姿に変貌します。

 

さて、CASAの詳しい仕様のご紹介の前に、WILDSWANSを代表するミニ財布との違いを画像でご覧ください。画像左からCASA、kf-003、PALMの順番で並べていますが、画像だけではわかりにくいので、それぞれのアイテムのサイズと重量を以下に記載させて頂きます。

・CASA・・・・・H88×W105×D33mm 重量約90グラム

・kf-003・・・・・H85×W108×D33mm 重量約90グラム

・PALM・・・・・H80×W100×D33mm 重量約72グラム

※今回は全てフルグレインブライドルアイテムで計測しています。

 

サイズや重量に関しては革の個体差に加えて素材(革種)によっても異なります。いずれもサイズ感としては手のひらサイズで非常にコンパクトなミニ財布です。しかしながら、PALMは3つのアイテムの内、最も軽量かつコンパクトなサイズのミニ財布となります。今回新たに登場するCASAは、サイズと重量においてkf-003とほぼ同様のスペックです。なお、PALMとkf-003の詳細な仕様については、以前2つのアイテムを比較した内容をブログに掲載しておりますので、こちらもご覧ください。 ここからは、いよいよCASAの仕様について詳しくご紹介させて頂きます。

 

外装の表部分は上から下にかけてシェイプさせたすっきりとしたデザインです。

 

こちらが、外装の背面です。PALMと同じようにカードポケットを装備しています。こちらには使用頻度の高いIC機能付きのカードの収納がおすすめです。プラスチックのカードの場合、一枚のカードが収納できますが、革が馴染むと2枚程度まで収納することもできます。台形型のCASAは下にかけてシェイプさせたデザインにより、カードポケットにカードを入れる際、取り出しやすさに配慮しながら、カードの下部分がしっかりとホールドされるように工夫しています。

 

こちらは外装の背面を下から撮影した画像です。背面部分の下辺は、中央にかけて湾曲したカーブでデザインされています。このデザインにより、外装の表面にあたるフラップ中央部分が露出することになります。

 

再び外装の表面です。フラップの両サイドは緩やかにカーブを描いており、両サイドのフラップ下のパーツが顔を覗かせます。この仕様によりフラップが指に掛かりやすく、フラップを開く動作がスムーズです。

 

フラップは2点のホックで開閉します。この際、指に掛かりやすいフラップ中央部分の指にかけ、1回でフラップを開く方法と、、、

 

フラップの両サイドを指にかけて1箇所ずつ、2回に分けてホックを解除する方法があります。1回で開く場合ですと、素早くホックを解除できる反面、フラップの中央に力が集中してホックに強い圧力がかかることから、ホックの摩耗が少し早くなります。一方、2点のホック1点ずつ解除する場合は、ホックに対する圧力が緩和されるので、1回でホックを解除するよりもホックの摩耗を遅らせることができます。

 

ただし、CASAの本体部分のホックは、同じ仕様の他のWILDSWANS製品に比べて、2点のホックの距離が狭いため、1回でホックを解除する際のホックの摩耗が低減されています。なお、CASAや他のWILDSWANS製品で使用するホックは、長く使用することで摩耗するパーツですが、比較的容易に交換修理が可能です。

 

さて、少しホックの話が長くなりましたので、CASAの内装についてのご案内を進めます。CASAのコインケースは、PALMやkf-003と同じように内装の下部分に配置されます。

 

コインケース自体はkf-003と同様にホック付きのフラップが付きます。1点で留められたホックを解除することで、コインケースの内部にアクセスします。

 

CASAのコインケースの内部は、マチ裏などにも裏貼り革が施された仕様です。なお、こちらにはPALMやkf-003で見られる革の仕切り「ベロパーツ」がありません。このため、外装背面のカードポケット以外でどこにカードを収納するか気になるところです。

 

カードの収納にも関連するので、コインケースについてもう少し細かく見ていきましょう。まず、CASAのコインケースはPALMやkf-003に比べると少しコンパクトな形状です。ただし、最大に開いた場合、CASAのコインケースのマチ幅は、75mmとなり、PALM(55mm)、kf-003(50mm)と比べてマチ自体が、やや大きく設計されています。

 

次にCASAのコインケースのフラップの背面は、少し特殊なつくりを採用しています。コインケースのフラップを手前に引くと大きなマチに沿ってフラップが前に可動する仕様です。

 

角度を変えて見てみましょう。上の画像ではマチを広げる前(画像左)とマチを広げて(画像右)コインケース背面にスペースを作ったシーンです。

 

この仕様からもわかるように内装におけるCASAのカード収納は、このコインケースのフラップの背面となります。フラップ部分が手前に可動することで、カードの収納枚数に応じてフラップ位置が変化します。WILDSWANSの既存のアイテムでは、イングリッシュブライドルLACONICでも採用されている仕様です。

※内装のカード収納部を可動させる際は、コインケースのフラップのホックを解除した状態で、フラップを指で掴んで可動して頂きますようお願い致します。フラップを閉じたままの状態でカード収納部を可動させますと収納時にコインケースのマチが正常に収まらなくなる可能性がございます。

 

実際、CASAの内装にカードとコインをどのくらい収納できるか試してみたところ、カードが7枚、コイン(100円硬貨)が20枚の収納が可能でした。少し小振りなCASAのコインケースですが、キャッシュレス化が進んだ今のシーンに合わせて、カードの収納に比重を置いています。

 

また、フラップがかなり前まで可動するので、中に収納したカードが見やすく、探しやすく、取り出しがスムーズな設計です。このカード自体をインデックス(見出し)のように識別できる「探しやすい」という点が、CASAのカード収納における大きなポイントになります。

 

コインケースの上部(外装フラップの裏にあたる部分)には、WILDSWANSのロゴが刻印されます。このパーツの裏はちょっとしたスペースになっていますが、フルグレインブライドルレザー自体が、とてもハリ感の強い皮革であることから、カードなどを収納した場合、入り口付近が縫製に沿って避けてしまう恐れがあるため、こちらには何も収納しないようお願い致します。

 

札室は本体のサイドです。札室内部も総革で仕上げています。また、余裕のあるサイズ感であることから、一番大きな日本紙幣である一万円札の出し入れも非常にスムーズです。

 

また、CASAの内装を構築している内装の中板パーツには、これまでのWILDSWANSのアイテムとは少し異なる仕様が採用されています。それは、中板のパーツのちょうど中央、札室の底にあたる部分です。一般的に二つ折り財布などで、本体を折り曲げる部分は、皮革に掛かる圧力が大きく、特に札室底にあたる部分は、より強い圧力が加わる部分となります。そこでCASAではこの圧力をできる限り回避するため、本体の内側に入り込むように湾曲させています。

 

これまで数々のミニ財布の製作を手掛けてきたWILDSWANSが、2021年夏に発表する新しいミニ財布のCASAは、WILDSWANSの直営店である銀座のWILDSWANS support&galleryとWILDSWANS Online Shopで8月7日昼12:00から一斉に発売させて頂きます。PALM、kf-003に続くミニ財布のマスターピース、CASAを是非ご覧ください。

※発売前から8月8日までのお取り置きは出来かねます。発売後に完売となりましたら、直営店店頭もしくはWILDSWANS Online ShopのCASA商品ページ内の予約フォームのリンクからご予約を承ります。発売前のご予約は全て無効となりますので予めご了承ください。(※発売前のご予約があった場合も、弊社から個別にお知らせを致しません。)

※リモートパターンオーダーを含む実店舗でのパターンオーダーは、9月以降に受注の受付を開始する予定です。

※各店の販売方法は以下をご確認ください。

 

【WILDSWANS support&galleryでの販売方法】

ご紹介した全てのアイテムを銀座のWILDSWANS support&gallery で8月7日(土)昼12:00から一斉に発売させて頂きます。当日、販売前にお待ちのお客様がいらっしゃった場合は、当日の11:30から抽選整理券をお渡しさせて頂きます。こちらは抽選により入店の順番を決定する整理券の配布となりますので、先着順での入店の順番をお約束するものではございません。また、当面の間は、店舗に来店頂くお客様を優先させて頂くため、各アイテムの状態や斑柄等を画像で確認して頂くことや通信販売対応は出来かねます。また、当面の間はお一人様、1アイテム、1回の購入とさせて頂きます。(異なるカラーでも複数点購入して頂くことが出来かねます。)お取り置きや通販は8月9日昼12:00から承ります。

 

〈整理券の配布方法〉

・当日の11:30の時点でお待ちの方がいらっしゃった場合は、11:30時点でお待ち頂いた人数分の整理券をご用意させて頂き、こちらを抽選形式により、入店の順番をご案内させて頂きます。

・整理券の抽選は先着ではないため、11:30以前にお越し頂く必要はございません。抽選による整理券の配布開始後にお越し頂いたお客様については、抽選整理券配布以降の入店の順番が記載された整理券をお渡しさせて頂きます。

・整理券を配布させて頂くお客様は、お名前、携帯電話番号等をリストに記入して頂きます。

・抽選による整理券を配布させて頂く順番については、弊社スタッフで決定させて頂きます。

・整理券の配布場所は、銀座のWILDSWANS support&galleryの入るビルの1階入り口付近です。恐れ入りますが、お待ち頂く際は近隣店舗やこちらをご利用の方に対し、ご迷惑にならないようにソーシャルディスタンスを保ってお待ち頂くようお願い致します。抽選整理券配布後、こちらに弊社スタッフがいない場合は、お手数ではございますが8階のWILDSWANS support&galleryまで直接お越しください。

・お待ちのお客様がいらっしゃった場合は、基本的に3組ごとに店内へ入店して頂きます。整理券の1~3番のお客様は開店の5分前の11:55に直接8階のWILDSWANS support&galleryまでお越しください。3番目以降のお客様は入店準備が整い次第、順番にお電話でご案内させて頂きます。恐れ入りますが、ご案内までは店舗周辺にてお待ちください。ご案内のお電話から10分以内にお越し頂けない場合は、次にお待ちのお客様をご案内させて頂きます。

 

【WILDSWANS Online Shopでの販売方法】

WILDSWANS Online Shopでは、8月7日昼12:00から一斉に発売させて頂きます。購入手続きの際、商品をカートに入れただけでは商品を購入(確保)したことにならないため、購入手続きが完了した場合に限り、商品の購入(確保)が成立します。初回の数量には限りがありますが、売り切れとなった場合は、商品ページ内の予約フォームから予約の手続きが可能です。なお、発売からしばらくの間はカラー問わずお一人様1点の購入に限らせて頂きます。

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