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深川製磁の器・TEWAZA PICCOLO(テワザ ピッコロ)についてのお話

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この度WILDSWANSの直営店・C.O.U.各店にて、佐賀県は有田焼の窯元、深川製磁さんの器を取り扱いさせていただく運びとなりましたので、ご案内いたします。

 

一部のお客様には既にご覧いただいておりますが、WILDSWANSのアトリエ見学ではお客様にお出しするお食事は、実は殆ど深川製磁さんの器を使わせていただいております。アトリエで使用しているものは非常に洗練された雰囲気を持つモダンな印象の器で、美しく上品で、且つとても丈夫な食器類です。

 

話はさかのぼり、今から約3年前に佐賀県有田町にございます深川製磁本店にお邪魔させていただく機会があり、1階の店内、2階のギャラリーや資料室にて様々な貴重なお話を伺うことが出来ました。

深川製磁さんは宮中晩餐会などに食器を納めることが契機となり「宮内省御用達」を拝命し、(現在この制度はありませんが)今でも宮内庁に様々な器を納められている窯元です。陶石を粉砕するところから製品になるまでの一連の作業を自社内で手作業にて行っており、そのような一貫生産のスタイルは150~200軒 ある有田焼の窯元の中でも数少ない貴重な存在と云えます。

また他の窯元と異なる点として、焼成の温度は一般的に1300°C 前後であるのに対して、深川製磁さんの窯では1350°Cの高温で焼成するため、完成品はより丈夫になり、透き通ったような美しい質感で焼き上げることが出来ます。

 

特に吸い込まれるような美しさを持つ深い青色は海外でも「フカガワブルー」と呼ばれ、某大手メゾンや大手ブランドからもオファーがあるそうです。

様々なお話を伺う中でも特に「社内で一貫生産している点」や「丈夫で長持ちする点」等、物作りに対する姿勢に関して、勝手ながら非常に共感する部分を感じた訪問となりました。

 

上の画像は深川製磁さんより提供していただいた画像で、伝統的な掛け分け技法による絵付けの様子です。一点一点丁寧に施される極めて繊細な行程です。

オートメーションとは真逆の作業により、これほど丁寧に作られた良い器をアトリエ見学時のみで使用することや、スタッフが個人的に購入するだけでは本当にもったいないので、この度WILDSWANSの直営店にて取り扱わせていただくことになりました。直営店・C.O.U.では様々な価値観や文化、良いものとの出会いの場を目指しておりますので、このような器をC.O.U.にて扱わせていただくことは大変光栄で、また、わくわくもしております。

マイセンやセーブル、ロイヤルコペンハーゲンともまた異なる、日本独自の美意識を持った深川製磁さんの美しい器、それでは早速ご紹介させていただきます。

 

TEWAZA PICCOLO(テワザ ピッコロ) 4,400円(税込)     径9cm、高7cm、容量220ml

通常、器は用途を設定してから製作されるものが殆どですが、こちらは「○○用」と特に明記をしていない、深川製磁さんの器の中でもユニークで、且つ大変人気のある器です。手のひらで持った時の程良いサイズは、お茶やコーヒー等を入れるカップとしてもぴったりですし、その他にもお料理を盛り付ける小鉢として、あるいはデザート碗としてでもお使いいただけます。

 

こちらはスタッフ私物の別色ですが、実際にお茶やコーヒーを注ぐカップとして使用しております。

 

一方、こちらは食卓で小鉢として使用してみた場合です。透き通るような真白な磁器の肌に対して華やかに料理が映えます。

 

また午後のブレイクタイムや食後には、デザートを盛り付ける碗として用いても素敵です。何に使ってもピタリとはまる程良いバランスと形状です。

 

このようにTEWAZA PICCOLOは、使い方を限定しないことで用途の幅がぐっと広がるところが大きな魅力の器です。

今回直営店のC.O.U.各店でご用意したお色は、画像左から「瑠璃」、「クロッカス」と「VERDE(ヴェルデ)」の3色です。職人の手わざによる繊細な色使いと絶妙な形状、それでは一つ一つをご覧くださいませ。

 

こちらは瑠璃です。1350°Cの高温度で焼成する事によって生まれる、透き通るような真っ白な磁器の肌と、「フカガワブルー」と呼ばれる艶やかな瑠璃色とのコントラストが大きな特徴です。

 

このブルーは品格と深みのある大変魅力的な色で、眺めているだけで本当に吸い込まれそうになります。

 

 

こちらはクロッカスです。淡く繊細な美しさがあり、どこか日本的美意識を湛えた色合いです。クロッカスの色はマットな色素地で、落ち着きを感じさせる優しい印象です。

 

内側にはライトグレーの色釉が施され、ドリンクやスイーツ、お料理等を鮮やかに映えさせます。室内でゆったりとした至福の時を感じさせるような穏やかな組み合わせです。

 

 

こちらはVERDE(ヴェルデ)です。上品さと透明感を湛えるフランスの伝統色「グレイッシュグリーン」のヴェルデ。器上部のマットなグレーと、艶のあるグリーンとのコンビネーションが美しく、非常にモダンな印象を感じさせます。

 

熟練の絵具職人の方が調合された美しい色と、絶妙な色の組み合わせが魅力です。何気ないことではありますが、食器の美しい色合いは日々の生活を豊かに彩ってくれる力があります。

 

西洋ではあまり馴染みがない、手に持って心地良い器。お料理に合わせ、様々なシチュエーションで活躍する使い勝手の良い器。この使い易さへのこだわりから生まれ、更に深化したサイズと形状がこちらのTEWAZA PICCOLOです。

色彩の美しさもさることながら、リピーターになってしまうスタッフもいるほど実用性にも優れており、使われる方の感性を刺激し、色合いや香り、そして味を更に豊かに楽しんでいただける器です。

今月23日(土)よりC.O.U.銀座店とC.O.U.京都店にて発売開始となります。実店舗のみでの販売となりますので、ご興味をお持ちのお客様は是非店頭にてご覧くださいませ。

 

続きます。

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